2013年05月05日

外資系コンサルのスライド作成術 [読了]

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック / 東洋経済新報社』を読了しました。スライドは目的に応じて様々な形式がありますが、コンサルタントの書いたスライド作成術に興味があったので、この書籍を購入しました(Kindleで気軽に購入できたという理由が一番大きかったのですが)。以下、ちょっとした備忘録を残しておきます。

まずは、構成要素の話です。スライドの必要な構成要素は6つあります。

(1) メッセージ
(2) グラフ/チャート・表のタイトル
(3) グラフ/チャート・表
(4) 脚注
(5) 出所
(6) ページ番号

レイアウトのルールは臨機応変に対応してとのことですが、資料全体でルールを統一する必要はあります。

この「メッセージ」と「グラフ/チャート・表のタイトル」の関係は特に重要ですね。自分の経験ですが、時間がないときには、単に結果をそのまま提示するということがあります。自分の意図としては、客観的なデータを提示し、「後は自分で考えてね」というスタンスです。ですが、このような聞き手に判断を任せるというやり方は本書ではよろしくないと述べています。本書では、電通と博報堂の話を引き合いに出しており、内容は興味深いです。結論から述べると、「主張の明快さ」に決定的な違いがあったそうです。

博報堂の提案書の1枚1枚には「何が言いたいのか?」「示唆は何か?」という主張が非常に明確に書かれていたのに対して、電通の提案書には「顧客分析の結果」とか「市場のエリア別分布」といった、グラフやチャートのタイトルがスライドに書かれているだけで、一番肝心なメッセージ、つまりその分析や情報から、何が示唆として言えるのかということが書かれていなかったのです。分析の結果から得られる示唆を書かずに「実施した分析の内容そのものを書いてしまう」という典型的な落とし穴に落ちていたわけです。

もちろん、聞き手の合わせた内容のプレゼンをすればよいのですが、なかなか難しいわけで……。そのエピソードでは、聞き手が解釈をしないので、グラフや表のメッセージが伝わらず、コンペに負けたというような話です(そのコンペで使った両者のスライドを見られれば言うことなしだったのですが)。ここで必要なことはグラフや図から言える自分の考えをはっきりと主張しろということですね。

情報を解釈し、勇気を持って示唆を出す、「自分はこう思う」ということを主張することが求められます。右か左か、態度を決める。つまり「ポジションを取る」ことが求められているのです。

〜略〜

ポジションを取る、ということは、逆のポジションを取る人に戦いを挑む、ということです。その戦いに勝とうと思えばこそ主題をシャープにする努力が生まれる。ポジションを取る、というのはアウトプット・クオリティの根幹に関わる問題なのです。

コンサル業界は大変だなーというのが正直な感想です(大変そうだけど、鍛えられるわけですね)。私の場合、数値を用いて、そういうスライドを作成する経験がほとんどないのですが、連休明けにちょっとした資料(数値分析あり)を作成する必要があるので、この書籍に書かれたやり方で作成してみよう。本を読んでも、手を動かさないとモノになりませんからね。

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック [単行本(ソフトカバー)] / 山口 周 (著); 東洋経済新報社 (刊)
外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック [単行本(ソフトカバー)] / 山口 周 (著); 東洋経済新報社 (刊)

posted by unendedchaos at 14:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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