2013年04月07日

仮説思考 [読了]

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法は時間を置いて、何度か読んでいる本です。何度も読むということは自分にとって必要な考え方(かつ同意できる考え方)なんだと思います。内容をひと言でいうと、「仮説を立てろ」という内容です。自分にとってあまり意識していなかったなと反省すべきものですね。仮説思考というのはビジネスにおいて王道であると書かれております。

何もしないことが大きなリスクにある今日、いつまでも選択肢を広げる情報収集を続け、意志決定のタイミングを遅らせるわけにはいかない。網羅的に情報を収集するのではなく、限られた情報をもとに、仮説思考によって最適な意志決定をすべきなのだ。少ない情報で答えを出してしまうというと、一見常識への挑戦にも見えるが、この思考法こそが、実はビジネスを成功させる上での王道というべきものである。

自分の反省すべきところは、この「網羅的に情報を収集する」というところですね。本書に書かれている「情報のコレクター」に自分も当てはまっているところがあると思います。情報は限りなくすべてアウトプットしないと気が済まないという気持ちがあるんですね。しかしながら、現実は時間も限られているので、「網羅的情報収集」はよろしくない。網羅的に収集するにしても、仮説を立てた上で行うべきであると、今ならこう考えます。

「実験する前に論文を書け」というエピソードも興味深いものです。これは著者の内田先生の話ではなく、『生命誌ジャーナル』(35号)に掲載されている記事(免疫学の世界で有名な石坂先生)のお話です。話の詳細は省きますが、実験をする前に論文を書くことが有益だったのとのことです。

書いてから実験をすると、結論を出すために必要な対照は完璧に取れることになりますから、期待どおりの結果がでなかった時でも、その実験は無駄にならない。

これも今思い出すと、院生時代の恩師も同じようなことを仰っていたような気がします。実験に失敗してもそれは無駄ではないということも仰っていました。失敗から何も得なければ、確かに無駄ともいえますが、そうは考えないんですね。

仮説思考は分野を越えて活用できるものと言及しております。

 免疫学だけでなくあらゆる学問の研究では、まずは数多くの実験を試み、その結果を上下左右さまざまな方向から分析し、論文をまとめていく。これが一般的なやり方だ。
 しかし、実はこれが、普通の人が陥りがちな罠でもある。一般的には、分析した結果をベースに結論を組み立てることが多いが、これでは答えもストーリーの全体像もなかなか見えてこない。
 ランドシュタイナーや石坂公成は、頭の中に、「きっとAという答えが出るはずだ」という仮説をはじめにもち、全体のストーリーを描いた上で、その仮説が正しいかどうかを実験で検証するという方法で研究論文を書いていた。一般的なアプローチとはまったく反対である。
 私はこの話を知ったとき、仮説思考は分野を越えて活用することができるのだと実感した。

これって言語学でも同じ事がいえそうです。事例をここで挙げるのはやめておきますが、仮説を先に出して、それを検証するというアプローチを行う研究も読んだことあります。院生当時、私のこのような考え方がもっと身についていたら、仮説止まりの修士論文にはならなかったかもしれません(苦笑)。もちろんこれは指導教授に責任があるわけなく、私自身が忙しさにかまけて、研究をおろそかにしたことが一番の要因ですけど……。

と、この本を読んですっかり、内田先生のファンになってしまったので、先生の他の著作『論点思考 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)』『プロの知的生産術 (PHPビジネス新書) [新書] / 内田 和成 (著); PHP研究所 (刊)』も読みました。ここまで、他の著作も気になるなんて、滅多にありませんね(すべてKindle書籍で読めるのはありがたい)。

ここまで興味を持ったからには、早稲田のMBAスクールに通うという発想も出てきそうですが、さすがにそれはハードルが高すぎます(苦笑)。ですが、一度は授業に参加してみたいなと思いました。そのチャンスは「MBAエッセンシャルズ」というのがあったのですが、時既に遅し……。先生の講座はすでに終わっていました(泣)。今はいろいろと計画を立てているところですが、この講座のことも頭の片隅に入れておこう。ちょっと早いですが、2014年の目標にする予定です。

備忘録として、以下2つリンクを張っておきましょう。
早稲田大学ビジネススクール 内田和成研究室 ホームページ
内田和成のビジネスマインド

今の仕事にも仮説思考を活用できることがあるので、できるだけ実践していこうと思います。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報...
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)


posted by unendedchaos at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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