2010年08月23日

新動詞「○○る」の調査 [日本語大シソーラス]

昨日のブログで、「○○る」といった動詞表現(○○はカタカナ)は固有名詞に多いかもしれないと書きましたが(そういえば、「ウィキ」は普通名詞とも固有名詞とも両方取れますね)、辞書を調べれば明らかなように普通名詞でも動詞化は起きていますね。固有名詞の動詞化を調べるのは手間がかかるので、まずは市販の辞書(今回は大修館の『日本語大シソーラス』)に登録されているものから……。

一応、分類をしたものの、これは言語学で受け入れられている分析ではありません。てきとーに分類するとしたらこんな感じでしょうか。

種類補足
アジる外来語短縮+「る」agitation
サボる外来語短縮+「る」sabotage
ステる外来語短縮+「る」sterben(死亡する)
タクる外来語短縮+「る」taxi(タクシーに乗る)
ダブる「る」の機能語化double
ドッペる「る」の機能語化doppelt(留年する)
トラブる「る」の機能語化trouble
バグる名詞+「る」bug
ハモる外来語短縮+「る」harmony
ポシャる外来語倒語+「る」chapeau
ミスる名詞+「る」miss
メモる名詞+「る」memo


知らない単語もちらほら……。こういう単語が定着するかどうかは言語を使う人にかかっているから、死語になっているものもあるでしょう。

「外来語短縮+「る」」の事例だけでなく、「名詞の+「る」の動詞化も興味深いところですね(「る」を付与するだけで動詞にできるなんて便利なものです(笑))。考えてみたら、ウィキペディアは固有名詞ですが、ウィキは普通名詞ですね(ウィキでウィキペディアという意味も一部では定着していますが)。固有名詞ではなく、普通名詞でも意外とあるものだなと思いました。

「ポシャる」なんて面白い俗語ですね。明鏡国語事典の定義を引用すると、以下のとおり。

〔俗〕計画などが途中でだめになる。「企画が―」◇「ぽしゃ」は「シャッポ」の倒語ともいう。【表記】「ポシャる」とも。

「シャッポを脱ぐ」なら「降参する」という意味で、主語は人(意思を持つもの)に限定されそうですが、「ポシャる」は自動詞で無生物に限定されそう。意味も全く同じという訳ではないので興味深いところです。

俗語辞典を見たらもっとたくさんあるでしょうが、あまり深入りはしないでおく(笑)。外来語由来は他にも結構ありそうですね。


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posted by unendedchaos at 21:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 辞書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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