2009年09月18日

させていただくのプロトタイプ

最近、私にしては珍しく「させていただく」という表現が気になっていたので、Webで調べてみました。また文化庁の『敬語の指針』が役に立ちました。

「(お・ご)……(さ)せていただく」といった敬語の形式は,基本的には,自分側が行うことを,ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い,イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる。

この二つ条件を満たしているのが本来の用法というわけですね。非自立動詞の「いただく」が(イ)の意味なので、こちらの意味の方が重要視されるのかなと。(ア)が典型条件で、(イ)は必要条件かな?

恩恵を受けないのに、「いただく」を使う場合があるかなと少し考えてみましたが、うーん、皮肉以外に思いつかないです。やっぱり必要条件かな。その場を丸く収めるために「〜いただく」というのはありますけど……。

典型条件の(ア)ですが、許可を出す人が異なるのは重要なのでは?

 ア-1 相手側の許可を受けて行う
 ア-2 第三者の許可を受けて行う

個人的には、ア-1は納得がいきます。ア-2の「第三者の許可」はちょっとずるいでしょう(笑)。何故かというと、某通販ですが、これは微妙だなと思いました。

ご注文いただいた商品をできるだけ早くお客様にお届けするため、以下の商品を分割して発送させていただきました。

私は分割発送を許可した覚えはありません!別にそのことで怒っているわけではないのですが(笑)。でも利用規約に書いてあるということは私が許可したことになるのか。うーん紛らわしいですね。一見、第三者(企業側)が許可したものかと思いきや、相手(私)が許可していたわけですね(そんな規約は知らなかったのですが)。

私の直感もそんなにずれているものではなく(?)、資料には同様の事例がありました。

A研究発表会などにおける冒頭の表現
「それでは,発表させていただきます。」

発表する許可は第三者からいただいているけど、聞き手が許可したとは限りませんよね。この事例に対して次のように記述してありました。

Aの例も同様だが,ア)の条件がない場合には,やや冗長な言い方になるため,「発表いたします。」の方が簡潔に感じられるようである。

「アの条件がない」とありますが、「第三者の許可」の可能性は?誰かしら許可しているだろうと。学会で誰の許可もなく発表したら追い出されます(たぶん)。

となんか訳のわからないことを考えていましたが、社会言語学は専門でもないし、敬語は苦手なので、このあたりで。

この資料、連休中にもう一度読み直してみよう。敬語を克服したい……。
posted by unendedchaos at 22:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 辞書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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