2013年04月13日

論点思考 [読了]

仮説思考』に引き続き、『論点思考』も読了しました。一度読んで納得するだけでなく、常に意識しておくことが大事ですね。どちらの思考法も、ものにしたいと考えております。引用しつつ、備忘録を残しておきます。

大人になると、手取り足取り教えてもらえるとは限りません。自分で考えろと言われるわけです。自分で考えろと言われても……と最初は困ると思います。そこで論点思考の登場です。

 ところが、ビジネスの世界では誰も「あなたが解くべき問題はこれである」と教えてくれない。上司がいても、本当に正しい問題を与えてくれるかどうもたしかではない。そこで自分で問題を発見したり定義しなければならない。
 これを論点思考という。論点思考とは。「自分が解くべき問題」を定義するプロセスである。論点の中でも最上位の概念として大論点と呼ぶ。「大論点」とは、自分の仕事で成し遂げるべき最終的なゴールである。

例えば、試験問題に限っては、試験範囲も決められています。しかしながら、ビジネスの世界の場合、問題にもよりますが、範囲は必ずしも明確に決められているわけではなありません。自分で考えないといけないわけですね。範囲も含め問題を提示してくれるのであれば、やりやすくなりますが、あとで述べるように、必ずしもその問題設定が正しいとは限らないのが怖いところです(試験問題の場合、問題が不適切なら受験生に全員正解とするありがたい措置がありますが、ビジネスの場合は泥沼に嵌るだけですね)。

解くべき問題」をきちんと把握しないと泥沼に嵌る可能性があるわけです。泥沼に嵌らない人は常に意識していることがあるとのことです。

問題解決の速い人は、本当に解決すべき問題すなわち「真の論点はなにか」とつねに考えている。もう少し具体的にいえば、「なにが問題なのか」「それは解けるのか」「解けるととどんないいことがあるのか」を考える。

実際に泥沼に嵌る人と嵌らない人を観察できる環境にいればいいのですが、なかなかそうも行かない。自分の経験を振り返ってみても、論点を見つけるこつを意識していなかったなと思います(つまり私は泥沼に嵌った人です……)。

それではどうやって論点を見つけたらよいのか。そのこつは「なぜを繰り返す」と書かれています。これはよく言われている方法論にもありますね。

論点を見つけるには、「本当ににそれが論点か」とつねに疑問をもつ。「これが問題だ」という人の話を聞いて「なるほど」と思ってもそこで思考を止めてはいけない。「なるほど……でも、なぜなのか」と、「なぜ」を繰り返す。

そんなことはわかっているといっても実際は難しい……。「なぜ」の繰り返しが正しくできるとは限りません。安易に納得してはいけないのですが、納得させられるということもあるかもしれません。それとは別に論点思考が難しい理由を3つ挙げております。

論点思考がむずかしいのは、論点候補が無数に存在し、その中からこれはと思う論点を見つけて深掘りしなくてはならないこともあるが、それに加えて、論点が動くからである。なぜ動くかといえば、それは、
 @論点は人によって異なる
 A環境とともに変化する
 B論点は進化する
である

個人的には、@とAはいいとして、悩ませるのはBですね。これは頭をフルに使いますからね。

問題を検討するポイントが3つあるとのことなので、それを見てみましょう。

 論点を設定する際にやっかいなのは、真の問題である論点の周辺に、それに付随する中小論点や、論点もどきが見え隠れすることだ。ときには間違った問題、解けない問題に出会うこともある。
 論点らしきものが目の前に現れたとき、私は次の三つポイントで問題を検討する。

 @解決できるか、できないか。
 A解決できるとして実行可能(容易)か。
 B解決したらどれだけの効果があるか。

@とAは侮れません。私個人の経験として、その当たりの予想を外してしまい、散々な目にあったことがあります。それも一度だけではありません。プロジェクトは自分の一人だけの問題じゃないからな、周りも仕事も影響してくるので、その当たりも考慮しないといけないですね。○○さんならやってくれるはずだ!と思ったら、実は……なんてこともありますから……。人のせいにしているわけではなく、自分のプロジェクト管理が甘かったのです。今年こそはこれまでの失敗を糧に問題解決に取り組もうと思います。

論点思考というのは試行錯誤の繰り返しである。間違えることなく問題を解決できればそれにこしたことはないのですが、論点は動くので、その都度、大論点を意識しつつ、答えを出します。

したがって、論点思考は決して上流から下流へ向かって一方向にだけ進むアプローチではない。つねに解くべき問題(大論点)はなにか、あるいはそれを解くためにはどのような中(小)論点に答えを出すのがふさわしいのかを自問しながら、行きつ戻りつするのが現実の姿であることも理解した上で、論点思考を活用してもらいたい。


仮説思考』および『論点思考』を身につけることができれば、怖いものなしのような気がします(楽天的な見方かもしれないが、オレはできる!とイメージすることもときには大事)。実際にはほとんど身についていないわけなので、これからは意識して問題に取り組みたいと思います。本書では、論点思考のトレーニング法についても書かれているので、実践あるのみですね。自分に直面している問題から始めてみます。

論点思考 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)
論点思考 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)
posted by unendedchaos at 16:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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