2013年04月14日

プロの知的生産術 [読了]

仮説思考』、『論点思考』に続き、『プロの知的生産術』も読了です。これでKindle書籍で手に入る内田先生の書籍はすべて読了したことになります。

仮説思考』と『論点思考』を先に読んだのがよかった。両方の思考法もところどころ触れてあったので、確認ができました。仮説思考論点思考はどちらも身につけたいので、形はどうであれ、両思考に触れていきたいと考えています。

本書で著者が伝えたいことは主に4点です。
  1. 情報化時代には情報収集と整理法(インプット)では差がつきにくい。そのため出口すなわちアウトプットで勝負することがカギとなる。
  2. 情報活用の「目的」を明確にすることで必要な情報とその収集方法が決まってくる。
  3. 自分の「立ち位置(ポジション)」を理解する・それによって求められる役割も違ってくるし、必要な情報や活用方法も違ってくる。
  4. それらを理解した上で、自分の「期待役割」、すなわち自分の得意技を身につけ、自分の勝ちパターンを築いていく。

キーワードは「情報」「アウトプット」「目的」「立ち位置」「期待役割」というところですね。中でも「アウトプット」が重要かな。「アウトプット」ができれば苦労はないのですが、このあたりの話は結構書かれているので、参考になります。そのヒントになるのは仮説思考論点思考なわけですが、意識するのとしないのでは差が出ると思いますので、今以上に意識してみようと思います。

ところで、Kindleに「ポピュラーハイライト」という機能があるけど、自分でアンダーラインを引いたところが、ポピュラーハイライトになっていないことも結構あります。もっともポピュラーハイライトを見ると、何故そこにラインを引いたのか納得のいくところが多いですね。この機能は、みんなで読書しているようでいいですね。小中学校時代はどこにアンダーラインを引けばいいのか、不安になっていたことがありました(お世辞にも頭のいい生徒ではなかったので……)。ですが、今となっては気にしすぎていたのかもなと考えています。

ちなみに『プロの知的生産術』でもこんなことが書かれていました。

著者のもっとも言いたいことを私が重要な情報として拾うとは限らない。著者にとってはたいしたことのないことが私にとって重要な情報になることもあれば、ときに、著者の意図と反対のことを頭に入れることもある。

自分自身の目的を見失わなければよいということですね。もっとも学校の授業の場合は、「大事なところ=テストに出るとこ」で人と違うのは目的を見失っていたような気もしますが(苦笑)。

今は4月ということで、新入社員研修をされているところもありますが、この書籍に書いてあることを研修で受けられる新入社員は羨ましいですね。その若さで仮説思考論点思考を意識できるのですから……。私の職場ではそのような研修がないので、こうして読書に励んでいるわけですね。もっとも、仮に研修するぞ!となった場合でも、通常業務が忙しくなるからやりたくない!って思っていたかもしれません。要はやる気のあるうちに、頑張っておくのが大事ですね。幸い今の職場環境でも学べることがたくさんあるので、これまでと視点を変えて業務に励もうかと考えております。

プロの知的生産術 (PHPビジネス新書) [新書] / 内田 和成 (著); PHP研究所 (刊)
プロの知的生産術 (PHPビジネス新書) [新書] / 内田 和成 (著); PHP研究所 (刊)
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2013年04月13日

論点思考 [読了]

仮説思考』に引き続き、『論点思考』も読了しました。一度読んで納得するだけでなく、常に意識しておくことが大事ですね。どちらの思考法も、ものにしたいと考えております。引用しつつ、備忘録を残しておきます。

大人になると、手取り足取り教えてもらえるとは限りません。自分で考えろと言われるわけです。自分で考えろと言われても……と最初は困ると思います。そこで論点思考の登場です。

 ところが、ビジネスの世界では誰も「あなたが解くべき問題はこれである」と教えてくれない。上司がいても、本当に正しい問題を与えてくれるかどうもたしかではない。そこで自分で問題を発見したり定義しなければならない。
 これを論点思考という。論点思考とは。「自分が解くべき問題」を定義するプロセスである。論点の中でも最上位の概念として大論点と呼ぶ。「大論点」とは、自分の仕事で成し遂げるべき最終的なゴールである。

例えば、試験問題に限っては、試験範囲も決められています。しかしながら、ビジネスの世界の場合、問題にもよりますが、範囲は必ずしも明確に決められているわけではなありません。自分で考えないといけないわけですね。範囲も含め問題を提示してくれるのであれば、やりやすくなりますが、あとで述べるように、必ずしもその問題設定が正しいとは限らないのが怖いところです(試験問題の場合、問題が不適切なら受験生に全員正解とするありがたい措置がありますが、ビジネスの場合は泥沼に嵌るだけですね)。

解くべき問題」をきちんと把握しないと泥沼に嵌る可能性があるわけです。泥沼に嵌らない人は常に意識していることがあるとのことです。

問題解決の速い人は、本当に解決すべき問題すなわち「真の論点はなにか」とつねに考えている。もう少し具体的にいえば、「なにが問題なのか」「それは解けるのか」「解けるととどんないいことがあるのか」を考える。

実際に泥沼に嵌る人と嵌らない人を観察できる環境にいればいいのですが、なかなかそうも行かない。自分の経験を振り返ってみても、論点を見つけるこつを意識していなかったなと思います(つまり私は泥沼に嵌った人です……)。

それではどうやって論点を見つけたらよいのか。そのこつは「なぜを繰り返す」と書かれています。これはよく言われている方法論にもありますね。

論点を見つけるには、「本当ににそれが論点か」とつねに疑問をもつ。「これが問題だ」という人の話を聞いて「なるほど」と思ってもそこで思考を止めてはいけない。「なるほど……でも、なぜなのか」と、「なぜ」を繰り返す。

そんなことはわかっているといっても実際は難しい……。「なぜ」の繰り返しが正しくできるとは限りません。安易に納得してはいけないのですが、納得させられるということもあるかもしれません。それとは別に論点思考が難しい理由を3つ挙げております。

論点思考がむずかしいのは、論点候補が無数に存在し、その中からこれはと思う論点を見つけて深掘りしなくてはならないこともあるが、それに加えて、論点が動くからである。なぜ動くかといえば、それは、
 @論点は人によって異なる
 A環境とともに変化する
 B論点は進化する
である

個人的には、@とAはいいとして、悩ませるのはBですね。これは頭をフルに使いますからね。

問題を検討するポイントが3つあるとのことなので、それを見てみましょう。

 論点を設定する際にやっかいなのは、真の問題である論点の周辺に、それに付随する中小論点や、論点もどきが見え隠れすることだ。ときには間違った問題、解けない問題に出会うこともある。
 論点らしきものが目の前に現れたとき、私は次の三つポイントで問題を検討する。

 @解決できるか、できないか。
 A解決できるとして実行可能(容易)か。
 B解決したらどれだけの効果があるか。

@とAは侮れません。私個人の経験として、その当たりの予想を外してしまい、散々な目にあったことがあります。それも一度だけではありません。プロジェクトは自分の一人だけの問題じゃないからな、周りも仕事も影響してくるので、その当たりも考慮しないといけないですね。○○さんならやってくれるはずだ!と思ったら、実は……なんてこともありますから……。人のせいにしているわけではなく、自分のプロジェクト管理が甘かったのです。今年こそはこれまでの失敗を糧に問題解決に取り組もうと思います。

論点思考というのは試行錯誤の繰り返しである。間違えることなく問題を解決できればそれにこしたことはないのですが、論点は動くので、その都度、大論点を意識しつつ、答えを出します。

したがって、論点思考は決して上流から下流へ向かって一方向にだけ進むアプローチではない。つねに解くべき問題(大論点)はなにか、あるいはそれを解くためにはどのような中(小)論点に答えを出すのがふさわしいのかを自問しながら、行きつ戻りつするのが現実の姿であることも理解した上で、論点思考を活用してもらいたい。


仮説思考』および『論点思考』を身につけることができれば、怖いものなしのような気がします(楽天的な見方かもしれないが、オレはできる!とイメージすることもときには大事)。実際にはほとんど身についていないわけなので、これからは意識して問題に取り組みたいと思います。本書では、論点思考のトレーニング法についても書かれているので、実践あるのみですね。自分に直面している問題から始めてみます。

論点思考 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)
論点思考 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)
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2013年04月07日

仮説思考 [読了]

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法は時間を置いて、何度か読んでいる本です。何度も読むということは自分にとって必要な考え方(かつ同意できる考え方)なんだと思います。内容をひと言でいうと、「仮説を立てろ」という内容です。自分にとってあまり意識していなかったなと反省すべきものですね。仮説思考というのはビジネスにおいて王道であると書かれております。

何もしないことが大きなリスクにある今日、いつまでも選択肢を広げる情報収集を続け、意志決定のタイミングを遅らせるわけにはいかない。網羅的に情報を収集するのではなく、限られた情報をもとに、仮説思考によって最適な意志決定をすべきなのだ。少ない情報で答えを出してしまうというと、一見常識への挑戦にも見えるが、この思考法こそが、実はビジネスを成功させる上での王道というべきものである。

自分の反省すべきところは、この「網羅的に情報を収集する」というところですね。本書に書かれている「情報のコレクター」に自分も当てはまっているところがあると思います。情報は限りなくすべてアウトプットしないと気が済まないという気持ちがあるんですね。しかしながら、現実は時間も限られているので、「網羅的情報収集」はよろしくない。網羅的に収集するにしても、仮説を立てた上で行うべきであると、今ならこう考えます。

「実験する前に論文を書け」というエピソードも興味深いものです。これは著者の内田先生の話ではなく、『生命誌ジャーナル』(35号)に掲載されている記事(免疫学の世界で有名な石坂先生)のお話です。話の詳細は省きますが、実験をする前に論文を書くことが有益だったのとのことです。

書いてから実験をすると、結論を出すために必要な対照は完璧に取れることになりますから、期待どおりの結果がでなかった時でも、その実験は無駄にならない。

これも今思い出すと、院生時代の恩師も同じようなことを仰っていたような気がします。実験に失敗してもそれは無駄ではないということも仰っていました。失敗から何も得なければ、確かに無駄ともいえますが、そうは考えないんですね。

仮説思考は分野を越えて活用できるものと言及しております。

 免疫学だけでなくあらゆる学問の研究では、まずは数多くの実験を試み、その結果を上下左右さまざまな方向から分析し、論文をまとめていく。これが一般的なやり方だ。
 しかし、実はこれが、普通の人が陥りがちな罠でもある。一般的には、分析した結果をベースに結論を組み立てることが多いが、これでは答えもストーリーの全体像もなかなか見えてこない。
 ランドシュタイナーや石坂公成は、頭の中に、「きっとAという答えが出るはずだ」という仮説をはじめにもち、全体のストーリーを描いた上で、その仮説が正しいかどうかを実験で検証するという方法で研究論文を書いていた。一般的なアプローチとはまったく反対である。
 私はこの話を知ったとき、仮説思考は分野を越えて活用することができるのだと実感した。

これって言語学でも同じ事がいえそうです。事例をここで挙げるのはやめておきますが、仮説を先に出して、それを検証するというアプローチを行う研究も読んだことあります。院生当時、私のこのような考え方がもっと身についていたら、仮説止まりの修士論文にはならなかったかもしれません(苦笑)。もちろんこれは指導教授に責任があるわけなく、私自身が忙しさにかまけて、研究をおろそかにしたことが一番の要因ですけど……。

と、この本を読んですっかり、内田先生のファンになってしまったので、先生の他の著作『論点思考 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)』『プロの知的生産術 (PHPビジネス新書) [新書] / 内田 和成 (著); PHP研究所 (刊)』も読みました。ここまで、他の著作も気になるなんて、滅多にありませんね(すべてKindle書籍で読めるのはありがたい)。

ここまで興味を持ったからには、早稲田のMBAスクールに通うという発想も出てきそうですが、さすがにそれはハードルが高すぎます(苦笑)。ですが、一度は授業に参加してみたいなと思いました。そのチャンスは「MBAエッセンシャルズ」というのがあったのですが、時既に遅し……。先生の講座はすでに終わっていました(泣)。今はいろいろと計画を立てているところですが、この講座のことも頭の片隅に入れておこう。ちょっと早いですが、2014年の目標にする予定です。

備忘録として、以下2つリンクを張っておきましょう。
早稲田大学ビジネススクール 内田和成研究室 ホームページ
内田和成のビジネスマインド

今の仕事にも仮説思考を活用できることがあるので、できるだけ実践していこうと思います。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報...
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 [単行本] / 内田 和成 (著); 東洋経済新報社 (刊)


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